前向き/後向きとOpen/Close(1)

一般的に前向きとは、話の焦点となっている事柄に対して
肯定的な表現とともに、推進する意志を持つことである。
逆に、後向きとは否定的な表現とともに、
推進する意志は持たないことである。

例えば、「補足資料を作る」ケースを考えてみる。
前向きな姿勢とは「わかりやすくする/より良い理解を
助けるために」といった表現を伴って推進する(=資料を作る)が、
後向きな姿勢は「やってもしょうがない」「どうせ読まれない」
といった否定的表現を伴い推進する意志は持たない。

 

この前向き/後ろ向きと類似した、同様に姿勢に関わる
キーワードとしてオープン/クローズが挙げられる。
「オープン」な人は積極的に人と関わり、意見なども
積極的に聴取し、取り入れていくような人・タイプであり、
「クローズ」はその逆である。

この差は、立脚する観点とその適用の差があると考えられる。

すなわち、オープンとは「自分の観点に加えて、相手の観点も
踏まえて状況を捉え、それに基づいた思考や判断を自身と相手に
適用すること」を指していると考えられる。
一方、クローズは「自分の観点に基づいて状況を捉え、
それを相手にも適用すること」と言うことができる。

さて、ここではっきりさせておきたいことは、
先の前向き/後向きとオープン/クローズの相関性の有無である。